歯科コラム

Column

歯科で「滅菌消毒」している物と「使い捨て」している物の違いってなに?

歯科で「滅菌消毒」している物と「使い捨て」している物の違いってなに?
歯医者さんで使用する器具には、医療器具を消毒するもの、滅菌するもの、使い捨てのものと3種類に分けられます。その線引きは各歯科医師の判断によってさまざまですが、ほぼ大多数の歯医者さんはこのようにしている、と言うのをご紹介していきます。今度歯科を受診するときはこの記事を思い出しながら受診すると面白いのではないでしょうか。

◆歯科で滅菌されるもの

滅菌とはその物体から病原細菌が全て死滅している状況を言います。感染症のリスクがなく安全性の高い状態です。滅菌をするには一般的にオートクレーブという方法で滅菌をします。オートクレーブは水を使うだけで滅菌ができて非常に経済的で、たくさんの歯科医院で重宝されています。滅菌をするものは基本的に、患者さんの血液を触れるリスクがあるものです。歯をクリーニングするときに使用するものや、抜歯をするときに使用する器具は滅菌されます。歯科治療のときに使われるものは基本的に滅菌されます。ミラーやバキューム、ピンセットや歯を削るときに使用されるタービンも滅菌をすることで衛生的で安全に使用することができます。

◆歯科で消毒されるもの

歯科で消毒されるもの
歯科医院で消毒されるものは、一般用語でいう精密機械です。CTやレントゲンの患者さんが手で触れる部分や治療用ユニットも患者さんが使用した後は次の患者さんの治療が始まる前に消毒薬をつけた布巾で拭いて消毒を行います。患者さんの血液がつくリスクが少ないものであれば消毒操作のみで終わることが多く、他にも口腔内を撮影して患者さんに説明するための口腔内カメラも消毒で済まされることが多いでしょう。消毒は細菌の数を少なくすることしかできないので細菌に触れるようなものは消毒ではなく滅菌操作をすることが推奨されています。
さらに院内で使用されるスリッパや待合室の椅子、トイレの手すりなどは消毒操作だけで十分に感染予防効果があります。

◆使い捨てで使われるもの

使い捨てで使われるものは数多く、血液に確実に触れるものは使い捨てとして使用されます。例をあげれば、抜歯や切開するときに使用するメス刃や注射の針、口腔内や傷口の消毒に使われる綿球などです。歯医者さんが身につけているマスクやグローブ、帽子も患者さんごとに使い捨てで交換することが求められています。綿球や脱脂綿、ガーゼもオートクレーブのように滅菌する方法は開発されていますが街の歯科医院レベルで滅菌操作をしていると費用がかさむので使い捨てにしているところが多いです。
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