歯科コラム

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出っ歯の原因は「舌」の位置にアリ!

出っ歯の原因は「舌」の位置にアリ!
舌で歯をいじっていると歯並びが悪くなってしまうという話を聞いたことはありませんか?そんな簡単に歯並びが変わるんだったら矯正なんてしなくていいじゃないか、なんて考えるのは要注意。
舌が原因で歯並びが悪くなると出っ歯になるリスクを高めます。出っ歯になりたくない人は是非読んでください。

◆舌が原因で歯並びが変わることがある?

歯並びが悪くなる原因は様々ですがその中でも舌で歯並びが悪くなることを知っている人は少ないはずです。では舌のどのような動きが歯並びに影響するのでしょうか。

1. 幼児型嚥下の残存
幼児期特有の嚥下で、飲み込む時に舌を前方へ突き出します。成人の嚥下では喉元に力が入り、ゴクンと飲み込めますが幼児型の嚥下では舌を前方へ強く突き出すことで食べ物を喉の奥へ送り出します。
幼児型嚥下は一定期間を過ぎると消失しますが、稀に幼児型嚥下がなくならず成人になっても幼児型嚥下をしている人がいます。この場合舌の力によって歯並びに影響が出てくることがあります。

2. 舌を突き出す
幼児型嚥下は食べ物を飲み込む時に限定されていますが、この舌を突き出すは習慣的な話です。習慣性があり舌を突き出すような行為をしている子供や、前歯が気になり舌で触り続けていると歯並びに影響を及ぼします。
しかし、多くの人は舌で押したくらいで歯並びが変わるとは思っていないものです。実は継続は力なりという言葉があるように、舌で押し続けているだけで歯並びは徐々に変化していきます。

◆歯並びは舌と口の周りの筋肉が関係?

舌の正しい位置は?
舌のだけではなく、口周りの筋肉も歯並びに影響します。唇の周囲を取り囲む口輪筋や頬についている頬筋は口の外側から歯並びを支えています。口の内側では舌の力で歯並びを支えていて、これらが均衡を保つことをバクシネーターメカニズムと呼びます。
口輪筋や頬筋は表情筋なので顔の見た目にしか関与しないと思われがちですが、そんなことはなく歯並びの維持に大きく関わっている存在でもあります。

◆舌の正しい位置は?

舌は本来どのような状態が正しいのでしょうか。
安静にしている時は舌は上顎前歯の裏側に舌先をつけているのが正常です。これが下顎前歯の裏側や臼歯を舌先で押していることがあると歯並びに変化が出てきてしまいます。

◆幼児期の舌癖はどうしたら良いか

幼児型嚥下や舌で歯を触ってしまう癖をそのままにしておくと歯並びに大きな影響を及ぼしてしまいます。こうした癖はどうやって対処したらよいのでしょうか。
子供の癖や幼児型嚥下に対しては歯医者さんによる歯科医学的なアプローチと心理士さんの介入による心理的アプローチの2つの方法で対処します。心理士さんによる心理的アプローチは目に見えた効果を実感できない時がありますが、歯科医学的アプローチは大きく効果を期待できます。
歯医者さんは主に矯正器具を使って舌癖を抑えようとします。その時に使用するのがタングクリブという矯正器具です。タングクリブは舌癖に夜は並びへの影響を抑えるため、歯に舌がつかないようにしてくれます。
金属で舌を突き出しても歯につかないようにしてくれているのです。タングクリブは取り外しが可能なので夜は取り外して眠れます。
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